【決定版】高校合唱曲おすすめ20選!文化祭・コンクールで絶対に外さない名曲を徹底解説

目次

はじめに。高校の合唱が中学までと違う「3つのポイント」

歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です。

高校の合唱祭(文化祭)やコンクール。それは、単なる学校行事を超えた「青春の縮図」とも言えるイベントです。

しかし、いざ選曲となると「中学の時と同じような曲でいいのかな?」「もっと大人っぽい曲に挑戦すべき?」と悩む実行委員やパートリーダーの方も多いはず。実は、高校生の合唱には、中学生時代とは決定的に異なる3つの進化ポイントがあります。

① 声質の変化と「響き」の深み

中学生の頃は、まだ声変わりが安定していなかったり、幼さが残る澄んだ声が魅力でした。しかし高校生になると、男子はより豊かな低音(バス)を、女子は深みのあるアルトや伸びやかなソプラノを響かせることができるようになります。

「ただ大きく歌う」から、「倍音を響かせてホールを震わせる」という快感を味わえるのが高校合唱の醍醐味です。

② ハーモニーの複雑化(混声四部への挑戦)

中学では混声三部合唱が主流でしたが、高校では混声四部(ソプラノ・アルト・テノール・バス)が標準となります。

音が一つ増えるだけで、和音の厚みは劇的に変わります。不協和音からパッと明るい和音へ解決する瞬間のゾクゾク感は、高校レベルの楽曲でしか味わえない贅沢です。

③ 歌詞への「自己投影」と表現力

高校生は、進路、友情、恋愛、そして自分自身の存在意義など、多くの葛藤を抱える時期です。

『証(あかし)』や『群青』といった曲がなぜこれほどまでに歌われるのか。それは、歌詞の内容が「今の自分たちの等身大の言葉」として、歌い手と聴き手の心に突き刺さるからです。テクニックを超えた「表現力」が武器になるのが、高校合唱の面白いところです。

選曲のヒント

選曲は「今の自分たちが一番伝えたいメッセージは何か?」という視点から始めると、クラスの団結力が格段に上がりますよ。


【文化祭・クラス合唱】全員で響かせたい!盛り上がる・感動する定番曲

文化祭や合唱祭のメインイベントといえば、クラス対抗の合唱。練習時間は限られていても、本番で最高のハーモニーを響かせたいですよね。ここでは、高校生の豊かな声量と表現力を最大限に活かせる、「外さない」定番曲をご紹介します。

混声四部で深まる「和音の厚み」

中学までは「混声三部」が主流でしたが、高校のクラス合唱でぜひ挑戦してほしいのが「混声四部(SATB)」です。

テノールとバスが分かれることで、低音域に圧倒的な安定感が生まれます。特にサビで全パートがフォルテシモで重なった時の「音の壁」が押し寄せてくる感覚は、歌い手にとっても聴き手にとっても鳥肌ものです。

歌詞が胸に刺さる!今歌うべき名曲3選

① 『証(あかし)』(作詞:山村隆太 / 作曲:阪井一生)

flumpoolがNHK全国学校音楽コンクールのために書き下ろした、高校合唱の超定番曲です。

  • ここがポイント: 「あの日僕らが信じたもの」というフレーズに象徴されるように、仲間との絆や葛藤を描いた歌詞が、等身大の高校生に強く響きます。
  • 攻略のコツ: サビに向かってエネルギーを溜め、ラストの「あかしー!」で全ての感情を爆発させるダイナミックな構成を意識しましょう。

② 『信じる』(作詞:谷川俊太郎 / 作曲:松下耕)

合唱界の巨匠・松下耕氏による、非常にメッセージ性の強い一曲です。

  • ここがポイント: 谷川俊太郎氏の詩が持つ「地に足のついた強さ」が特徴。ただ綺麗なだけでなく、どこか鋭く、深い精神性を感じさせます。
  • 攻略のコツ: ピアノ伴奏が非常にドラマチックで難易度も高め。ピアニストと合唱が「対等な対話」をするように作り上げると、芸術性が一気に高まります。

③ 『足跡(あしあと)』(作詞:Little Glee Monster / 作曲:KOUDAI IWATSUBO・Carlos K.)

リトグリが手掛けた、現代的なリズムと透明感のあるハーモニーが魅力の曲です。

  • ここがポイント: 「正解のない未来」へ踏み出す不安と希望。今の時代を生きる高校生にとって、最も共感しやすいテーマの一つです。
  • 攻略のコツ: リズムが少し複雑なので、まずは言葉のアーティキュレーション(発音のキレ)を揃える練習から始めると、クラス全体のグルーヴ感が生まれます。

クラス合唱を成功させる秘訣

上手く歌おうとする以上に、「この歌詞の主語は自分たちだ」という共通認識を持つこと。言葉の意味をクラス全員で話し合う時間が、実は一番の練習になります。


【最新トレンド】J-POPの合唱アレンジで観客を魅了する

「自分たちの好きな曲を歌いたい!」という熱量こそが、合唱を成功させる最大のエンジンです。最近では、Official髭男dismやMrs. GREEN APPLEといった人気アーティストの楽曲が、非常にクオリティの高い合唱譜として数多く出版されています。

しかし、J-POPの合唱には特有の難しさもあります。ただの「カラオケの延長」にならないための選曲と魅せ方のポイントを解説します。

今、高校生が歌うべき「J-POP合唱」3選

① 『Chessboard』(Official髭男dism)

2023年度NHK全国学校音楽コンクール(中学校の部)の課題曲でしたが、その音楽性の高さから高校生の自由曲や文化祭でも圧倒的な人気を誇ります。

  • ここがポイント: 人生をチェス盤に例えた深い歌詞と、ヒゲダン特有の洗練されたメロディ。合唱曲として書き下ろされているため、ハーモニーの完成度が最初から担保されています。
  • 魅力: 転調が多くドラマチックな展開。ラストの盛り上がりは圧巻です。

② 『僕のこと』(Mrs. GREEN APPLE)

「勝てなかった僕ら」への賛歌として、部活動に励む高校生から絶大な支持を集める一曲。

  • ここがポイント: 非常に高いキーが要求されるため、ソプラノの伸びやかさとテノールの力強さが試されます。
  • 魅力: 歌詞の一言一言を噛み締めるように歌うことで、会場全体を感動の渦に巻き込む「泣ける合唱」になります。

③ 『群青』(YOASOBI)

合唱パートが元々楽曲に組み込まれているため、合唱アレンジとの相性が抜群です。

  • ここがポイント: 疾走感のあるリズムと、中盤の「合唱セクション」での爆発力。
  • 魅力: ピアノだけでなく、打楽器(カホンなど)を加えた演出もしやすく、ステージ映えが最高です。

「J-POP合唱」を安っぽく見せないための3つのコツ

J-POPを合唱で歌うと、どうしても「言葉が軽く聞こえる」「リズムがズレてバラバラに見える」という罠に陥りがちです。

  1. 「母音」を揃えて言葉を立てる普段聴いているJ-POPのように歌うと、どうしても発音が平べったくなります。合唱らしく「あ・い・う・え・お」の形をしっかり作り、言葉の語尾まで丁寧に響かせることで、歌詞の重みが格段に増します。
  2. 縦のリズム(グルーヴ感)を共有するJ-POPはリズムが命。指揮者だけでなく、全員が心の中で「16ビート」を感じながら歌いましょう。足の指先でリズムを取るくらいの一体感が、観客を惹きつけるエネルギーになります。
  3. 「アレンジ(楽譜)」選びに妥協しない同じ曲でも、初心者向けの簡単なアレンジから、プロ顔負けの複雑なものまで様々です。クラスのピアノのレベルと合唱のバランスを見て、「少し背伸びすれば届く」くらいの難易度を選ぶのが、一番かっこよく仕上がる秘訣です。

ワンポイントアドバイス

J-POPを歌う時は、衣装(クラスTシャツや小物の統一など)にもこだわると、より「ステージ演出」としての完成度が上がりますよ!(制服指定の場合を除く)


【コンクール・部活動】高い表現力が求められる芸術的な名曲

Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)や全日本合唱コンクール。そこは、単に「正しく歌う」だけでなく、音楽の解釈や色彩感、そして圧倒的な声のコントロールが求められる世界です。

高校合唱の黄金期とも言える今、現代日本の作曲家たちによる名曲は、世界からも注目されています。部員全員でひとつの「芸術作品」を作り上げる喜びを感じられる、至高の楽曲をご紹介します。

現代日本の合唱界を牽引する作曲家と代表作

① 信長貴富。言葉を「音」に変える魔術師

現代合唱曲において、信長貴富氏の作品は避けて通れません。詩の持つエネルギーを、時には激しい不協和音で、時には涙が出るほど美しい旋律で描き出します。

  • 代表作:混声合唱とピアノのための『くちびるに歌を』
    • ドイツの詩を日本語訳したこの曲は、困難な状況でも歌い続ける勇気を歌った、高校合唱の金字塔です。ラストに向かって高まっていく感情のうねりは、歌い手の魂を揺さぶります。

② 松下耕。圧倒的な響きと「祈り」の音楽

指揮者としても世界的に活躍する松下耕氏の楽曲は、合唱本来の「響き(倍音)」を最大限に引き出す設計がなされています。

  • 代表作:『信じる』『そのひとがうたうとき』
    • 宗教曲のような厳かさと、日本人の心に深く刺さる叙情性が同居しています。クラス合唱でも歌われますが、部活動として取り組む際は、より緻密な「和音の精度」にこだわることで、ホールを震わせる異次元の響きを作ることができます。

③ 木下牧子。洗練されたハーモニーと美しい日本語

「合唱曲はちょっと古臭い」というイメージを覆す、モダンで色彩豊かな音楽性が特徴です。

  • 代表作:『二十億光年の孤独』『夢みたものは……』
    • 谷川俊太郎や立原道造の詩を、透明感のあるジャズのような響きや、疾走感のあるピアノ伴奏で彩ります。言葉一つひとつの「発音」と「音色」をリンクさせる、高度なセンスが磨かれます。

審査員の心をつかむ「表現力」の磨き方

コンクールのステージで評価されるのは、音程の良さだけではありません。

  1. 「詩」の徹底的な読み込みなぜこの音にこの言葉が乗っているのか? 作曲家がそのフレーズに込めた意図を、部員全員でディスカッションしましょう。共通のイメージを持つことが、歌声の「色」を揃える一番の近道です。
  2. 「ピアニッシモ」の緊張感大きな声で歌うこと以上に難しいのが、消え入りそうな小さな声(pp)をホールに届けることです。お腹に支えのある、密度の高い弱音を習得したとき、合唱のクオリティは一気にプロの領域へ近づきます。
  3. 指揮者との「対話」楽譜に書いてある強弱記号を守るだけでなく、指揮者の呼吸や手の動きから「音楽の意志」を感じ取ること。指揮者と歌い手が一体化したとき、練習では出なかった奇跡のような響きが生まれます。

合唱部の皆さんへ

芸術的な楽曲は、最初は難しくて心が折れそうになるかもしれません。しかし、バラバラだった音がパズルのように合致した瞬間、音楽が自分たちの体の一部になる感覚が必ず訪れます。その「ゾーン」に入る体験こそが、部活動で得られる一生の宝物です。


失敗しないための「選曲のコツ」と難易度の見極め方

「この曲、カッコいいから歌いたい!」という直感は大切ですが、合唱を成功させるためには「自分たちの実力と曲の難易度のマッチング」を冷静に見極める必要があります。

選曲で失敗しないためにチェックすべき、3つの重要ポイントを解説します。

① 「伴奏者」のレベルを最優先で確認する

意外と見落としがちなのが、ピアノ伴奏の難易度です。合唱曲の中には、歌よりもピアノの方が圧倒的に難しい曲が多々あります。

  • チェックポイント: クラスにピアノが弾ける人が何人いるか? その人のこれまでの経験(ソナタが弾けるレベルか、ポップスなら得意かなど)を必ず確認しましょう。
  • 対策: 伴奏者が決まっていない段階で超難問曲を選んでしまうと、練習が始まってから「誰も弾けない」という絶望的な状況に陥ります。

② 男子と女子の「人数のバランス」を考える

高校のクラス合唱では、男子の声量や人数がネックになることが多いです。

  • チェックポイント: 男子が少なすぎる(あるいはシャイな生徒が多い)場合、バス・テノールの響きが薄くなり、全体がスカスカに聞こえてしまいます。
  • 対策: 男子が少ない場合は、男声パートがユニゾン(1つのメロディ)になる「混声三部」の曲を選ぶか、男声が力強く歌いやすい低めの音域の曲を選ぶのが賢明です。

③ 「最高音」と「スタミナ」の見極め

「憧れのあの曲」を選んだものの、ソプラノが高すぎて悲鳴のようになったり、テノールが裏返ったりしては台無しです。

  • チェックポイント: 曲のクライマックスで、ソプラノに「高いソ(G)」や「ラ(A)」が連続していないか?
  • 対策: 練習期間が短い文化祭なら、「全員が無理なく、いい声で鳴らせる音域」の曲を選ぶのが、結果として最も美しいハーモニーへの近道です。

失敗しないための「選曲チェックリスト」

選曲会議の際、以下の4つの項目に「Yes」と言えるか確認してみてください。

チェック項目内容
伴奏の実現性候補曲の楽譜を伴奏候補者に見せ、「練習すれば弾けそうか」確認した?
メッセージの共感歌詞の内容を読んだとき、クラスの半分以上が「いいな」と思える?
パートのバランス男声パートの音域や動きが、今の男子メンバーで支えられそう?
練習時間本番までの練習時間で、音取りから表現まで作り込めるボリューム?

歌い手の視点

「少し簡単かな?」と思うくらいの曲を選び、その分「言葉の表情」や「ハーモニーの精度」を極める方が、聴いている人の心には何倍も強く響きます。「難しい曲に挑戦すること」と「良い演奏をすること」は別物だと心得ましょう。


おわりに。一生の思い出を作るために

合唱祭やコンクールまでの道のりは、決して平坦なものではありません。

練習が始まれば、「男子が真面目に歌わない」「ソプラノの音が取れない」「伴奏が難しすぎて間に合わない」といった壁に必ずぶつかります。時にはクラスの中で意見がぶつかり、空気が重くなることもあるでしょう。

しかし、それこそが「高校合唱」の本当の価値です。

音楽が「一生の宝物」に変わる瞬間

本番当日。ステージの照明を浴び、静寂の中で指揮者の手が上がる瞬間の緊張感。そして、最後の音がホールに消え、一拍置いてから湧き上がる拍手。その時、皆さんの心に残るのは、結果の良し悪しだけではないはずです。

バラバラだった個性が、一つの和音(ハーモニー)として重なり合った快感。あんなに苦労したフレーズが、仲間と息を合わせて完璧に決まった瞬間の震えるような感覚。

それは、大人になってからでは決して味わえない、「今、このメンバー」でしか作れない奇跡です。

最優秀賞よりも大切なもの

賞を取ることは素晴らしい目標です。でも、もし望んだ結果にならなかったとしても、真剣に向き合った日々が無駄になることはありません。

何年か経って同窓会で集まったとき、「あの曲のあの部分、難しかったよね」と笑い合いながら、ふと誰かが口ずさみ、みんなでハミングできる。そんな一曲に出会えたなら、その合唱祭は大成功だと言えるでしょう。

最後のアドバイス

迷ったら、自分たちが「一番かっこいい」と思える道を選んでください。皆さんの歌声が、校舎の隅々に、そして聴く人の心に深く刻まれることを心から応援しています。

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この記事を書いた人

HanaBiのアバター HanaBi 歌い手/Utaite

歌い手/VSinger song writer
夏の雨と冬の星座が好きです

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