音楽用語 unis.の意味を歌い手が詳しく解説
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回は音楽用語 unis.の意味を説明します
音楽用語の「unis.(ユニゾン)」とは、楽譜で使われる奏法・声部指示の一つで、「ユニゾンで」「同音で(同じ音を一緒に)」「斉奏・斉唱で」という意味です
英語「unison(ユニゾン)」の略記号で、イタリア語では「unisono(ウニーゾノ)」とも表記されます
1. 語源と本来の意味
- 語源 👉 ラテン語の「unus(一つ)」+「sonus(音)」=「一つの音」
- 音楽では複数の楽器や声部が同じ高さの音(または同一の旋律)を同時に演奏・歌唱する状態を指します
- 広義にはオクターブを隔てた同音(例:ヴァイオリンとチェロが同じメロディをオクターブ違いで演奏)も含む場合がありますが、基本は完全同音(同じオクターブ)です
- 特にオーケストラや吹奏楽、合唱の楽譜でよく登場し、声部を分ける(divisi)の対義語として機能します
2. 読み方と表記
- 読み方:ユニゾン(unison)/ユーニゾン
- 略記:unis.(最も一般的)
- フル表記:unison、unisono(イタリア語風)
- 楽譜上の使い方
- 「div.(ディヴィジ)」でパートを分けた後、「unis.」と書くと、再び全員が同じ音を一緒に演奏せよ、という意味
- 弦楽器(特に第1ヴァイオリンなど)の譜面で頻出。管楽器や打楽器でも、複数奏者が同じパートを演奏する場合に使われます
3. div.(ディヴィジ)との関係(最も重要なポイント)
- div.(divisi) 👉 パートを分ける(分割奏)。例:弦楽器の1つの譜面を2つ以上に分け、和音や異なる旋律を演奏させる
- unis.(unison) 👉 div.の対義語。分かれていたパートを再び一つに合わせて同じ音を演奏せよ、という指示
- 例 👉 吹奏楽のユーフォニウムやチューバの譜面で、1〜3番パートが同じ譜面を使っている場合、「div.」で上下に分かれ、「unis.」で全員同じ音に戻る
この組み合わせ(div. → unis.)は楽譜をコンパクトにしつつ、厚みのある響きと単一の力強い響きを効果的に切り替えるために使われます
4. 実際の演奏での扱い方
- 表現のイメージ 👉 全員の音がぴったり重なり、強力で統一された響きを生み出す。ハーモニーではなく「一つの大きな音」として聞こえる力強さが魅力
- 演奏のポイント
- 音程・リズム・タイミングを厳密に揃える(特に弦楽器では弓の動きを統一)
- オクターブ違いの場合も「ユニゾン」と呼ぶことがあり、豊かな響きになる
- 強弱(ダイナミクス)と組み合わせやすく、「unis. f」で力強く揃って強く、など
- 注意点 👉 オーケストラでは指揮者がタイミングを統括。合唱では声のバランスを調整。初心者向けの楽譜でも、簡単なユニゾンパートとして登場します
- 練習のコツ 👉 パートごとに分かれて練習した後、全員で合わせる。録音を聞き比べると、ユニゾンの「一体感」がよくわかります
まとめ
unis.(unison) = 「ユニゾンで、同音で(同じ音を一緒に演奏せよ)」
div.(分けて演奏)の反対で、複数の声部や楽器が同じ旋律・同じ音を揃えて演奏する指示です。力強く統一された響きを生み、楽譜の声部管理に欠かせない実用的な用語です。特にオーケストラ・吹奏楽・弦楽の譜面でよく見られます
実際に楽譜を見ながら聴くと感覚がつかみやすい例
- ベートーヴェンやブラームスの交響曲で、弦楽器のunis.による力強いユニゾンパッセージ
- 吹奏楽曲の金管や木管パートでdiv.とunis.が交互に出てくる部分
- 合唱曲での斉唱(全員同じメロディを同じ音程で歌う)
これまでのシリーズ(Allegro、rall.、dim.、espress.、ten.、fermataなど)と組み合わせると、例えば「unis. e espressivo」(ユニゾンで表情豊かに)や「div. → unis. e forte」で、響きの厚みと力強さをコントロールできます
※個人の解釈として受け止めてください!




