音楽用語 turnの意味を歌い手が詳しく解説
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回は音楽用語 turnの意味を説明します
音楽用語の「turn(ターン)」とは、楽譜で使われる装飾音(ornament)の一つで、「回音」または「ターン」と呼ばれる装飾記号です。主にバロック時代から古典派にかけて多用され、旋律を華やかに彩る重要な表現要素です
1. 語源と本来の意味
- 英語の「turn」👉 直訳すると「回る」「回転する」という意味
- 音楽では主音を中心に、上方の音と下方の音を素早く回るように演奏する装飾です
- フランス語では「gruppetto(グルペット)」、イタリア語では「gruppetto」や「volta」(回る)とも呼ばれますが、現代の楽譜では英語の「turn」または専用の記号が使われます
2. 記号と基本的な演奏方法
記号 👉 音符の上にこのような記号が書かれます
♪ の上に ♩ のような波打ったS字型の記号(または「~」に似た横向きの波線)
基本的な演奏パターン(主音がCの場合)
- 標準的なturn(上から始まる)
- 主音(C) → 上方の音(D) → 主音(C) → 下方の音(B) → 主音(C)
- 記譜例 👉 Cの上にturn記号 → 演奏は C-D-C-B-C
- 逆回り(inverted turn)の場合
- 主音(C) → 下方の音(B) → 主音(C) → 上方の音(D) → 主音(C)
演奏のタイミング
- 通常は主音の直前に素早く入れます(付点音符や長い音符の場合に特に効果的)
- 速いテンポでは主音とほぼ同時に、または主音の直後に短く入れる場合もあります
- バロック時代(バッハなど)では装飾音をかなり自由に解釈していましたが、古典派(モーツァルト、ベートーヴェン)以降は記号通りに正確に演奏される傾向が強くなりました
3. 他の装飾音との比較
- Trill(トリル) 👉 主音と上方の音を素早く交互に繰り返す(震わせる)
- Mordent(モルデント) 👉 主音と下方の音を1回だけ素早く往復
- Turn(ターン) 👉 上・主・下・主(または下・主・上・主)の4音を回るように演奏
- Appoggiatura(アポジャトゥーラ) 👉 主音の前に長い前打音を入れる
Turnは4音の小さな旋律的な装飾という点で、他の装飾音とはっきり区別されます
4. 実際の演奏での扱い方
- 速さ 👉 テンポによって変わりますが、基本的には非常に素早く、軽やかに演奏します
- ニュアンス
- 明るい曲では軽快に、ゆったりした曲では優雅に
- ピアノでは指の動きを素早く、弦楽器では弓を軽く、声楽では滑らかに
- 注意点
- 時代によって解釈が異なります(バロックは自由、古典派以降は比較的忠実に)
- 記号が付いている音の長さやテンポに合わせて、回る速さを調整
- 初心者の場合は、最初はゆっくり練習してから本番の速さに近づけるのがおすすめ
まとめ
Turn(ターン) = 回音(主音の上下を素早く回る装飾音)
音符の上に波打った記号が書かれ、主音 → 上の音 → 主音 → 下の音 → 主音(または逆順)という4音の装飾を素早く入れるものです。旋律を華やかに飾り、音楽に優雅さや軽やかさを加える重要な装飾記号です
実際に楽譜を見ながら聴くとわかりやすい例
- バッハのインヴェンションやフランス組曲
- モーツァルトのソナタや協奏曲の装飾的なパッセージ
- ベートーヴェンやショパンの作品でも装飾音として登場
これまで解説した用語(tie、accent、marcato、tenutoなど)と組み合わせると、turnは旋律の装飾として、tieで長い音を繋いだ後に軽やかに回すような表現が美しいですね
※個人の解釈として受け止めてください!




