音楽用語 leggieroとは?歌い手が解説

遠ざかる光

― 混声三部合唱曲(卒業式・合唱自由曲向け)―
中学生や高校生でも歌える音域で制作した、惜別をテーマにしたオリジナル合唱曲です。
卒業式や送る会、合唱コンクール自由曲などで演奏していただけたら嬉しいです。
現在、楽譜・音源を無料公開中です。

▼ 合唱フル視聴

目次

音楽用語 leggieroの意味を歌い手が詳しく解説

歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です

今回は音楽用語 leggieroの意味を説明します

音楽用語の「leggiero(レッジェーロ)」とは、楽譜で使われる発想標語(曲想・演奏法の指示)の一つで、「軽く」軽やかに」軽快に」優美に」という意味です

イタリア語由来で、音楽に軽やかで繊細なタッチ、浮遊感や優雅さを与える際に用いられます。特に速いパッセージや華やかな部分でよく登場します

1. 語源と本来の意味

  • イタリア語の「leggiero」(または「leggero」)👉 形容詞で「light(軽い)」「nimble(敏捷な、軽やかな)」を意味します。古い表記として「leggiero」が音楽用語で一般的です
  • 語源はラテン語「levis(軽い)」に由来し、英語の「light」やドイツ語の「leicht」と同根です
  • 音楽では物理的な重さを感じさせない軽やかさを指します。単に「弱く(piano)」弾くことや「力を抜く」こととは異なり、一音一音の輪郭を明確に保ちつつ、全体として軽快で流れるような響きを求める高度な表現です。ピアノでは「真珠のような演奏(Jeu perlé)」と関連づけられることが多く、音が散らばる真珠のように独立しつつ軽やかに転がるイメージです

この用語は性格指示として機能し、テンポや強弱とは独立して「タッチの質」や「動きの軽やかさ」を指定します。古典派からロマン派、特にショパンやメンデルスゾーンなどの作品で頻出します

2. 読み方と表記

  • 読み方:レッジェーロ(leggiero)/レジェーロ
  • 略記:legg. や leggiero(フルスペル)
  • 関連形
  • leggieramente(レッジェラメンテ) 👉 軽く(副詞形)
  • molto leggiero 👉 非常に軽く
  • con leggerezza(コン・レッジェレッツァ) 👉 軽やかに(同じ意味の別表現)
  • 楽譜上では速いパッセージや旋律的な部分に書かれ、適用範囲は指示の後から次の指示まで、または自然に終わるまでです

3. 他の用語との比較

  • grazioso(グラツィオーソ) 👉 優雅に、愛らしく。前回の解説通り、上品で洗練された優美さ。leggieroはより「軽快で浮遊感のある軽やかさ」に重点(優雅 vs 軽快)
  • leggiero vs staccato 👉 staccatoは短く切って離す(明確に分離)。leggieroは軽いが、完全に分離せず、軽く触れるようなニュアンス(中間的な感じ)
  • leggiero vs legato 👉 legatoは滑らかに繋げる。leggieroは繋げつつも軽く、指の動きを自由に(重く粘着させない)
  • dolce(ドルチェ) 👉 甘く優しく。leggieroは甘さより「軽やかで明るい軽さ」
  • maestoso(マエストーソ) 👉 荘厳に(leggieroの正反対に近い、重厚さ vs 軽やかさ)

ポイント

leggieroの「軽さ」は音の密度を凝縮し、接触時間を短くすることで生まれるイリュージョンです。重い腕や肩の力を使わず、指や手首の敏捷な動きで実現します。速いパッセージでは特に効果的で、軽快ながらも明瞭さが失われないよう注意が必要です

4. 実際の演奏での扱い方

  • 表現のイメージ 👉 つま先立ちでピョンピョン跳ねるような軽やかさ、または風に舞う羽のような浮遊感。重力に抗う能動的な軽さで、音がぼやけたり粘着したりしない明瞭なタッチが理想です
  • 演奏のポイント(特にピアノの場合)
  • 指のMP関節(付け根)や手首を活用し、腕の重みをほとんどかけない
  • 鍵盤を浅く(または適度に)打鍵し、すぐに次の音に移る(離鍵が素早い)
  • 速いパッセージでは指を自由に動き、軽い打鍵で明瞭さを保つ
  • 弦楽器では弓の圧力を軽く、管楽器では息を軽やかに
  • 組み合わせ例
  • Allegro leggiero:速く軽やかに
  • leggiero e grazioso:軽く優雅に
  • molto p e leggiero:とても弱く、そして軽く
  • 注意点 👉 ただ弱く弾くだけだと音が不明瞭になるので、軽さの中に明瞭さとエネルギーを込める。ロマン派作品では詩的に、古典派では軽快に解釈される傾向があります。過度に軽くすると「薄く」聞こえるので、バランスが重要です
  • 練習のコツ 👉 手首を軽く浮かせるイメージで指を素早く動かす練習。staccatoやlegatoと交互に弾き比べて違いを体感。録音を聞き比べ(特にショパンのスケルツォやエチュード)するとニュアンスがつかみやすいです

まとめ

leggiero = 「軽く、軽やかに、軽快に」
イタリア語の「light」から来ており、重くならず敏捷で優美なタッチを求める発想標語です。grazioso(優雅に)と似ていますが、より「浮遊感や軽快さ」に重点を置いた表現で、速いパッセージの華やかさを引き立てます

実際に楽譜を見ながら聴くと感覚がつかみやすい有名曲例

  • ショパン:小犬のワルツ(Allegro leggieroの軽やかな部分)やエチュード
  • メンデルスゾーン:協奏曲やスケルツォの軽快なパッセージ
  • ブラームスやリストの作品でleggieroが出てくる軽やかな箇所
  • 教則曲や練習曲でも頻出

これまで解説した用語(Allegro、rall.、dim.、meno mosso、molto、dolce、andante、maestoso、meno、accel.、cresc.、rubato、a tempo、poco、sempre、grazioso、con moto、simile、allargando、coda、espress.、sub.、ten.、molto rit.、tempo I)と組み合わせると、

例えば「Allegretto grazioso e leggiero」(やや速く優雅に軽やかに)や「leggiero e espressivo」で、より軽快で表情豊かな演奏ができるようになります

※個人の解釈として受け止めてください!

遠ざかる光

― 混声三部合唱曲(卒業式・合唱自由曲向け)―
中学生や高校生でも歌える音域で制作した、惜別をテーマにしたオリジナル合唱曲です。
卒業式や送る会、合唱コンクール自由曲などで演奏していただけたら嬉しいです。
現在、楽譜・音源を無料公開中です。

▼ 合唱フル視聴

 

風彩花火Official X(Twitter)ページ

風彩花火Official YouTubeチャンネル

↓ぜひチャンネル登録お願いします!

https://www.youtube.com/@fusaihanabi

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HanaBiのアバター HanaBi 歌い手/Utaite

歌い手/VSinger song writer
夏の雨と冬の星座が好きです

目次