音楽用語 a2の意味を歌い手が詳しく解説
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回は音楽用語 a2の意味を説明します
音楽用語の「a2(ア・ドゥエ)」とは、楽譜で使われる声部・演奏指示の一つで、「2人で(一緒に)」「2パートでユニゾンで」という意味です
イタリア語の「a due(ア・ドゥエ)」の略記で、主にオーケストラや吹奏楽の楽譜で見られます
1. 語源と本来の意味
- イタリア語の「a due」👉 「a(~で、~のために)」+「due(2)」で、直訳すると「2人のために」「2つで」
- 音楽では同じ譜表(1つのスタッフ)に書かれた2つのパート(例:Flute 1とFlute 2、Horn 1とHorn 2など)が、同じ音を一緒に演奏せよという指示です
- 特に木管楽器(フルート、オーボエ、クラリネットなど)や金管楽器(ホルン、トランペットなど)のパートでよく使われ、2人がユニゾン(同音)で演奏することを明確にします
この指示は、楽譜をコンパクトに書くための実用的な記号で、複数の奏者が同じパートを共有する場面で重要です
2. 読み方と表記
- 読み方:ア・ドゥエ(a due)/アツー(a2)
- 表記:a2(最も一般的)、a due、à deux(フランス語風)
- 楽譜上では、1つのスタッフに2つのパートが書かれている場合に登場します
- 例 👉 Flute 1とFlute 2の譜面が1つにまとめられている場合、「a2」と書かれていれば、両方が同じ音を一緒に演奏
- 反対の指示
- 1.(primo)または2.(secondo) 👉 1番または2番だけが演奏(もう一方は休み)
- solo 👉 独奏(1人だけ)
- tutti 👉 全員で演奏
3. unis.(ユニゾン)との違い
よく混同されるのが「unis.(unison)」です。両方とも「一緒に演奏」という意味ですが、使い分けがあります
- a2 👉 主に木管・金管楽器の譜面で使われ、もともと複数のパート(1番・2番など)が1つのスタッフにまとめられている場合に「2人で一緒に演奏せよ」と指示。デフォルトが分かれているパートを「統一」するニュアンス
- unis. 👉 主に弦楽器の譜面で使われ、div.(ディヴィジ:パートを分ける)の後に「再び全員同じ音で演奏せよ」と指示。弦楽器は基本的にセクション全体でユニゾンがデフォルトの場合が多い
簡単に言うと
- 木管・金管 → a2 が一般的
- 弦楽器 → unis. が一般的
ただし、楽譜によっては混用されることもあります
4. 実際の演奏での扱い方
- 表現のイメージ 👉 2人(または2つのセクション)がぴったり同じ音を重ね、厚みのある統一された響きを生み出す。ソロや分かれたパートから一気に力強いユニゾンに戻る効果が強い
- 演奏のポイント
- 音程、リズム、タイミングを厳密に揃える(特に木管・金管では息のコントロールが重要)
- 強弱や発音を揃えて、1つの大きな音のように聞こえるようにする
- a2の後で「1.」や「2.」が出たら、指定された方だけが演奏
- 注意点 👉 吹奏楽やオーケストラでは指揮者が全体のバランスを調整。初心者向けの楽譜でも、簡単なa2パートとして登場します
- 練習のコツ 👉 パートごとに分かれて練習した後、2人で合わせてタイミングと音色を揃える。録音を聞き比べると、a2の厚みのある響きがよくわかります
まとめ
a2(ア・ドゥエ) = 「2人で一緒に(ユニゾンで演奏せよ)」
複数のパートが1つのスタッフにまとめられた楽譜で、両方が同じ音を同時に演奏する指示です。unis.と似ていますが、主に木管・金管で使われ、楽譜の声部管理に欠かせない実用的な用語です
実際に楽譜を見ながら聴くと感覚がつかみやすい例
- 吹奏楽やオーケストラのフルート・ホルンなどのパートで、div.やsoloの後にa2が出て全員が揃う部分
- ベートーヴェンやロマン派の作品で木管・金管のユニゾンパッセージ
- 前回のunis.と比較すると、a2は「2人(または2パート)限定」のニュアンスが強い点が特徴です
これまで解説した用語(unis.、div.、solo、tuttiなど)と組み合わせると、例えば「a2 e espressivo」(2人で一緒に、表情豊かに)や「solo → a2」で、響きのコントラストを楽しめますね
※個人の解釈として受け止めてください!




