音楽用語 Allegrettoの意味を歌い手が詳しく解説
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回は音楽用語 Allegrettoの意味を説明します
音楽用語の「Allegretto(アレグレット)」とは、楽譜で使われるテンポ(速度)指示の一つで、「やや速く」「少し速く、軽やかに」という意味です
アレグロ(Allegro)の小型版・軽量版のような位置づけで、明るく軽快な性格を伴います
1. 語源と本来の意味
- イタリア語の「allegretto」👉「allegro(陽気に、快活に)」の指小形(diminutive)
- 「-etto」は「少し~」「~っぽい」という意味を加える接尾語です
- つまり「少しアレグロ風に」「やや速く、軽やかに」というニュアンスになります
- アレグロの「明るく生き生きとした感じ」を保ちつつ、少し控えめで軽やかな速さを表します
2. テンポの速さ(BPMの目安)
- 一般的な範囲 👉 112〜128 BPM(4分音符を1拍として)
- 多くの参考書では116〜126 BPM前後を標準としています
- 比較表(遅い → 速い)
| テンポ指示 | 目安BPM | 特徴 |
|---|---|---|
| Andante | 76〜108 | 歩くような速さ |
| Moderato | 108〜120 | 中くらいの速さ |
| Allegretto | 112〜128 | やや速く、軽やかに |
| Allegro | 120〜168 | 速く、明るく |
| Allegro vivace | 152〜176 | 速く、きわめて活発に |
- Allegroより明らかに軽やかで、Moderatoより少し速い中間的な位置にあります
- 実際の演奏では、曲の性格によってかなり幅があり、軽快に弾かれる場合も、ゆったりめに取られる場合もあります
3. 他のテンポ用語との比較
- Allegro 👉 より速く、力強く、生き生きと。Allegrettoはこれより軽やかで遊び心がある
- Moderato 👉 中くらいの速さ。Allegrettoはこれに「やや速い軽やかさ」を加えた感じ
- Allegro moderato 👉 速いが控えめに。Allegrettoより少し重みがあり、Allegrettoの方が軽快
- Andantino 👉 アンダンテよりやや速い(解釈に幅あり)。Allegrettoより穏やかな場合が多い
Allegrettoは明るく軽やかな性格が強く、舞曲やスケルツォ、ソナタの終楽章などでよく使われます
4. 派生形・修飾語の例
- Allegretto grazioso 👉 やや速く、優雅に
- Allegretto vivace 👉 やや速く、きわめて活発に
- Allegretto con moto 👉 やや速く、動きを持って
- Poco allegretto 👉 少しだけやや速く
- Molto allegretto 👉 かなりやや速く(稀)
5. 実際の演奏での扱い方
- 表現のイメージ 👉 軽やかで明るく、跳ねるような感じ。重くならず、優雅で遊び心のある速さ
- 演奏のポイント
- テンポはAllegroより控えめに、しかしModeratoより明らかに軽快に
- リズムを明確にし、軽いタッチや跳ねるようなアクセントを意識
- 強弱の変化を細かく付け、軽やかさを活かした表現にする
- 注意点 👉 時代や作曲家によって解釈に幅があります。古典派(モーツァルトなど)では軽やかに、ロマン派では少し詩的に弾かれる傾向があります
まとめ
Allegretto = 「やや速く、軽やかに」
Allegroの小型版・軽量版のようなテンポ指示で、明るく軽快な性格を伴います。アンダンテとアレグロの中間に位置し、舞曲や終楽章でよく使われる親しみやすい速度標語です
実際に楽譜を見ながら聴くと感覚がつかみやすい有名曲例
- モーツァルト 👉 ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲」第3楽章(Allegretto)
- ベートーヴェン 👉 交響曲第7番第2楽章(Allegretto)
- ショパン 👉 ワルツやマズルカの軽やかな部分
- 多くのソナタや室内楽の終楽章
これまで解説した用語(Allegro、Allegro moderato、Allegro vivace、Moderato、Andanteなど)と比較すると、Allegrettoは「軽やかで明るい中間テンポ」として位置づけられます
※個人の解釈として受け止めてください!




