音楽用語 accel.とは?歌い手が解説

遠ざかる光

― 混声三部合唱曲(卒業式・合唱自由曲向け)―
中学生や高校生でも歌える音域で制作した、惜別をテーマにしたオリジナル合唱曲です。
卒業式や送る会、合唱コンクール自由曲などで演奏していただけたら嬉しいです。
現在、楽譜・音源を無料公開中です。

▼ 合唱フル視聴

目次

音楽用語 accel.の意味を歌い手が詳しく解説

歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です

今回は音楽用語 accel.の意味を説明します

音楽用語の「accel.(アッチェレランド)」とは、楽譜で使われる速度変化の指示の一つで、「だんだん速くする」徐々にテンポを加速させる」という意味です

イタリア語の「accelerando(アッチェレランド)」の省略形で、車の「アクセル(accelerator)」と同じ語源を持ち、音楽に勢いや緊張感、盛り上がりを与える重要な標語です

1. 語源と本来の意味

  • イタリア語の「accelerando」👉 動詞「accelerare(加速する、速める)」の現在分詞形
  • 「accelerate(英語:加速する)」と同じルーツで、徐々にスピードを上げていくイメージ。単に「速く」ではなく、「だんだん」「少しずつ加速しながら」という自然な進行感が特徴です
  • 歴史的には18〜19世紀頃から明確に使われるようになり、特にロマン派以降の作品でドラマチックな展開を演出するのに多用されます。初期には「テンポをクレッシェンドする(増やす)」という表現も見られました

この記号は部分的な速度変化を示すもので、曲全体のテンポではなく、特定のフレーズやセクションで使われます。特にクライマックスに向かう盛り上がり部分や、終結部で効果を発揮します

2. 読み方と表記

  • 略記:accel.(最も一般的)、accelerando(フルスペル)
  • 読み方:アッチェレランド(またはアッチェレランドゥ)
  • 楽譜では「accel.」と短く書かれ、適用範囲は記号の後から次の指示(例:a tempo、rit.、rall.)まで、または自然に終わるまで。ときには点線や波線で範囲を示す場合もあります
  • 視覚的に「accel.」の下に点線が引かれていると、その範囲で徐々に速くする意味が明確になります

3. rit./rall.(遅くする)との違い・対義語

accel.の対義語は「だんだん遅くする」系統の用語です

  • rallentando (rall.) 👉 だんだん遅く(ゆったりと自然に緩やかに)
  • ritardando (rit.) 👉 だんだん遅く(意図的に抑え気味に)

accel.はこれらの正反対で、「アクセルを徐々に踏み込む」ようなイメージ。rall./rit.がブレーキをかけるなら、accel.は加速です

似た用語との比較

  • stringendo (string.) 👉 だんだん速く、かつ急き立てて・緊張感を込めて(accel.より興奮や切迫感が強い)。
  • affrettando 👉 急いで速く(より焦った感じ)。
  • poco accel. 👉 少しだけだんだん速く。
  • molto accel. 👉 とてもだんだん速く(劇的な加速)。

accel.は比較的自然で滑らかな加速を、string.はよりドラマチックで急き込んだ加速を表す傾向があります

4. 実際の演奏での扱い方

  • 徐々にが最大のポイント 👉 急に速くするのではなく、数小節〜十数小節にわたって少しずつテンポを上げます。メトロノーム練習では、開始BPMから徐々に5〜10 BPMずつ上げていくイメージで調整
  • 強弱(ダイナミクス)と組み合わせやすい 👉 accel. + cresc.(だんだん強く)で、勢いと音量が同時に増す効果が強い
  • 戻すとき 👉 後で「a tempo(元のテンポに)」や「tempo primo」と指示が出ることが多いです
  • 注意点 👉 機械的に速くするだけだと「慌ただしい」だけになるので、音楽的な推進力や興奮を加えるのが理想。古典派では控えめ、ロマン派や近代作品では大胆に扱われることがあります
  • 練習のコツ 👉 録音を聞きながら、徐々に加速する感覚を体に覚えさせる。ピアノでは指の動きを軽やかに、管弦楽では全体の統一を意識

まとめ

accel. = 「だんだん速く(徐々に加速しながら)」
rall./rit.の反対で、曲に勢いとドラマを与える速度変化指示です。アクセルを踏むように自然にテンポを上げ、クライマックスを盛り上げる役割を果たします

実際に楽譜を見ながら聴くと感覚がつかみやすい有名曲例…

  • グリーグ:『ペール・ギュント』「山の王の宮殿にて」(In the Hall of the Mountain King) — 同じ主題がaccel.で繰り返し速くなり、興奮を高める
  • ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第4楽章の終結部
  • モンティ:『チャールダーシュ』 — accel.を多用した有名な加速例。
  • ショパンやリストの華やかなピアノ曲の盛り上がり部分

これまで解説した用語(Allegro、rall.、dim.、meno mosso、molto、dolce、andante、maestoso、meno)と組み合わせると、

例えば「Allegro accel.」(速く明るく、だんだんさらに速く)や「dim. e rall.」の反対として「cresc. e accel.」でダイナミックなコントラストが生まれますね

※個人の解釈として受け止めてください!

遠ざかる光

― 混声三部合唱曲(卒業式・合唱自由曲向け)―
中学生や高校生でも歌える音域で制作した、惜別をテーマにしたオリジナル合唱曲です。
卒業式や送る会、合唱コンクール自由曲などで演奏していただけたら嬉しいです。
現在、楽譜・音源を無料公開中です。

▼ 合唱フル視聴

 

風彩花火Official X(Twitter)ページ

風彩花火Official YouTubeチャンネル

↓ぜひチャンネル登録お願いします!

https://www.youtube.com/@fusaihanabi

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

HanaBiのアバター HanaBi 歌い手/Utaite

歌い手/VSinger song writer
夏の雨と冬の星座が好きです

目次