『わたしのアール』ボカロ曲の歌詞の意味を歌い手が考察!【くらげP】
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回はくらげPさんのボカロ楽曲
『わたしのアール』の歌詞の意味を考察します!
※個人の意見として受け止めてください!
ここがポイント!『わたしのアール』の歌詞の意味
『わたしのアール』の歌詞のポイント
孤独
自殺未遂
無力感
他者との比較
がテーマ
「先を越されるのが、なんとなく癪だった」
主人公は何度か
自殺しようとする場面
に立ち会いました
その度に
他人の苦しみを聞きました
それに対して
共感や同情よりも
自分の痛みが認められない
ということに
嫉妬や苛立ちを感じています
「先を越されるのが、なんとなく癪だった」
「そんなことくらいでわたしの先を越そうだなんて!」
主人公は
ほかの人の悩みや痛みを
軽視しています
自分の苦しみが
他者よりも大きいと感じているのです
ほかの人が
「先に死のうとする」ことに対して
怒りや嫉妬を覚えています
自分の痛みが
軽んじられている
ように感じています
「わたし自身の痛みは誰にも言えないまま」
主人公は
自分自身が何も解決できない
という無力さ
を強く感じています
自分自身の
痛みや苦しみを
ほかの人に話すことはできず
かといって
ほかの人を本当に助けることもできない
「わたし自身の痛みは誰にも言えないまま」
「わたしには止める資格が無い」
無力感を感じています
そしてそれが
自己否定感にも繋がります
ほかの人に
「やめてよ」と言っているのに
実際には
自分も同じように
死を選ぼうとしている
自分が
他人を止める資格がない
と感じてしまい
そこからさらに
自己嫌悪が強まります
「ねぇ、やめてよ」
中盤です
主人公は
「似たような悩みの子」に出会いました
これまでの
ほかの子とは違います
この
黄色いカーディガンの子は
家庭内で
虐待を経験しています
深刻に悩んでいます
しかし
この子を前にしても
主人公は
「本当はどうでもよかった」
と感じてしまいました
それにも関わらず
言葉だけが勝手に出てしまう
「ねぇ、やめてよ」
主人公は
もう自分が
相手を本気で助けることができない
と分かっています
でも
やはり声をかけてしまう
しかし
今回ばかりは
自分の言葉が相手に通じ
「じゃあ今日はやめておくよ」
と言って去っていきます
主人公は
ここで初めて
他者の悩みに対して
自分なりに行動を起こしました
「誰にも邪魔されない 邪魔してはくれない」
最後の部分です
ついに
「今日こそは誰もいない」
場面が訪れました
主人公は
これまで
ほかの人を止めようと
声をかけてきました
今度は誰もいません
自分が自殺しようとしています
「誰にも邪魔されない 邪魔してはくれない」
これまでの
他者とのやりとりを経ても
主人公の内面は
根本的には変わっていません
自分の苦しみを抱え続け
他者と比較する中で
「誰もいない」ことに
一種の安堵感を感じながら
最終的に
自分も飛び降りようとします
まとめ
『わたしのアール』の歌詞の意味を考察しました
主人公は
自分自身の孤独や
苦しみを抱えていますが
それを
他者と比べることで
自分の痛みを
正当化しようとします
そして
他者を助けることができない
そんな
無力感を表現した歌でした
主人公は
ほかの人と自分の悩みを比べ
「奪われたことすらないくせに!」
と言葉を発します
自分の悩みが
ほかの人よりも大きい
と感じている
そのため他者を否定してしまう、
共感できない
そんな自分に苛立っています
自分自身の痛みを
どう扱えばいいのか
他者とどう関わればいいのか
人間は脆いものです
なかなか考えさせられる曲なのでは
と思います
※あくまで個人の意見として受け止めてください!
※悩みがある場合は以下から相談窓口へ!