『テレキャスタービーボーイ』ボカロ曲の歌詞の意味を歌い手が考察!【すりぃ】
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回はすりぃさんのボカロ楽曲
『テレキャスタービーボーイ』の歌詞の意味を考察します!
※個人の意見として受け止めてください!
ここがポイント!『テレキャスタービーボーイ』の歌詞の意味
『テレキャスタービーボーイ』の歌詞のポイント
若者の葛藤
がテーマ
タイトル「テレキャスタービーボーイ」ってどういう意味?
「テレキャスター」
通称テレキャス
エレキギターのモデルです

パンクやロックシーンの象徴
「ビーボーイ」
元々は
HIPHOP文化の少年たち
という意味
ここでは
「音楽に身を委ねる少年」
のメタファー
つまり
「テレキャスタービーボーイ」は
「本当の気持ちを音楽で叫び続けるしかない少年」
という意味
「大人になるほどDeDeDe はみ出しものです伽藍堂」
「大人になるほどDeDeDe はみ出しものです伽藍堂」
「DeDeDe」
擬音語
無感情・無意味な大人社会
(のようなもの)
「はみ出しもの」
主人公はそこからはみ出し
「伽藍堂」
=空っぽな心・社会
に取り残された存在
同時に
自分の「本当の姿」が
社会に受け入れられず
虚しい気持ちの若者
というメタファー
つまり
アイデンティティの悩み
「僕に愛情を」「僕に感情を」
「僕に愛情を」「僕に感情を」
何度も繰り返されます
誰かに認められたい
愛されたい
存在を感じていたい
という強い欲求
自分の気持ちを
偽らずに愛し
愛されたいという
自然な欲求
「嘘で固めたウォーアイニー」
「嘘で固めたウォーアイニー」
中国語で「我愛你(ウォーアイニー)」
=「愛してる」
それが「嘘で固めた」
相手の愛情が信じられない
自分の自然な気持ちでさえ
表現できない
現実は不自由
「デジタル信者が祟った 少年は風になって」
少女は「鳥」「花」になり
少年は「風」になる
「デジタル信者が祟った 少年は風になって」
現代社会(ネット社会)に適応しきれず
「風になって」
=「姿を消す・自由になる・死」
現実逃避
純粋な気持ちを
持っていた存在が
社会や周囲の
期待や暴力で
変化してしまい
消えていってしまう
少年と少女の服装が変わる
本来の自分を生きられない
でも
既存の枠にとらわれず
自分らしくあろうとする強さ
「カニバリズム踊れば 一つ二つ殺めた手で 何を描いているんだろう」
「カニバリズム踊れば 一つ二つ殺めた手で 何を描いているんだろう」
現代社会の「共食い」
=同族同士の傷つけ合い
他人を傷つけ合うことでしか
自己を保てないような状況
に対する皮肉
“普通”を強要されて
(いわゆる同調圧力)
「違う」自分を
自分で否定しなきゃいけない
(自己否定)
ジェンダーや
アイデンティティの
内なる葛藤
「こんな世界じゃもう 息ができなくて」
「こんな世界じゃもう 息ができなくて」
「また何処かで会いましょう」
絶望の中に
再生の希望
(のようなもの)
がある
苦しみを抱えながらも
次のどこかで
再び会える
そんな「可能性」を信じてる
まとめ
『テレキャスタービーボーイ』の歌詞の意味を考察しました
社会や
人間関係の中で傷つきながらも
心の拠り所を求めて
叫ぶ若者たち
を描いた歌でした
抑圧されたアイデンティティが
必死に
“存在”
を主張する姿
ビートとエッジが効いてますが
実はとても繊細で
切実な
「生きたい」「愛されたい」
という
テレキャスタービーボーイ
=“叫び”
なのでは
と思います
※あくまで個人の意見として受け止めてください!