歌曲『浜辺の歌』歌詞の意味を歌い手が考察!まなごとはどういう意味?【林古溪】【成田為三】
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回は歌曲『浜辺の歌』の歌詞の意味を考察します!
※個人の意見として受け止めてください!
ここがポイント!『浜辺の歌』の歌詞の意味
歌曲『浜辺の歌』の歌詞のポイント
郷愁
過去の思い出に対する感傷
がテーマ
あした浜辺をさまよえば 昔のことぞしのばるる
「あした浜辺をさまよえば 昔のことぞしのばるる」
「明朝、浜辺を歩いていると、昔のことが思い出される。」
という意味です
主人公は
朝の浜辺を歩いています
そして
過去の出来事を思い出しています
「しのばるる」
自然と過去を思い出しています
風の音よ雲のさまよ 寄する波も貝の色も
「風の音よ雲のさまよ 寄する波も貝の色も」
「風の音や雲の様子、寄せては返す波や貝の色も、すべてが昔を思い出させる。」
という意味です
風、雲、波、貝
といった
自然の風景
音
そういったものが
主人公に過去の記憶を思い出させています
こういった風景や音が
主人公の何らかの記憶と結びついています
ゆうべ浜辺をもとおれば 昔の人ぞしのばるる
「ゆうべ浜辺をもとおれば 昔の人ぞしのばるる」
「夕暮れ時に浜辺を歩いていると、昔の人が思い出される。」
という意味です
主人公は夜の浜辺を歩いています
「昔の人」
とは過去に出会った人たちのことです
特に大切な人
「好きな人」
のことだと思います
朝から夕暮れに変わる
エモい感じがしますね
寄する波よ返す波よ 月の色も星のかげも
「寄する波よ返す波よ 月の色も星のかげも」
「寄せては返す波の音、月の光や星の影までも、過去の人を思い出させる。」
という意味です
波の音に
月や星が加わり
主人公に
「昔の人」
をさらに思い起こさせます
はやちたちまち波を吹き 赤裳のすそぞぬれひじし
「はやちたちまち波を吹き 赤裳のすそぞぬれひじし」
「突風が急に波を吹き、赤い裳の裾が濡れて冷たく感じる。」
という意味です
急に風が吹きました
風が波を立て
しぶきで主人公の服が濡れてしまいました
突然現実に引き戻されます
赤裳(赤い色のスカートのような衣服)
を身にまとっていることから
主人公が女性かも知れない
ここにきてわかります
病みし我は すでにいえて 浜の真砂 まなごいまは
「病みし我は すでにいえて 浜の真砂 まなごいまは」
「かつて病んでいた私は、今はもう癒えて、浜の真砂を幼い子供のように見つめている。」
という意味です
過去に悩んで苦しんだりしていたこと
今はもう悩んでないことがわかります
「まなご」
ここでは幼い子供を表しています
主人公は今
過去の苦しみから解き放たれ
純真無垢な視点で
浜辺を見つめているのです
まとめ
歌曲『浜辺の歌』の歌詞の意味を考察しました
主人公の追憶を描いた素敵な歌でした
浜辺には絶えず波が押し寄せます
時間が移り変わります
それはどこか記憶を思い出すことに似ていませんか?
浜辺を見つめる主人公は
穏やかな顔だったことでしょう
※あくまで個人の意見として受け止めてください!