『悪ノ召使』ボカロ曲の歌詞の意味を歌い手が考察!【悪ノP】
歌い手の風彩花火(ふうさいはなび)です
今回は悪ノPさんのボカロ楽曲
『悪ノ召使』の歌詞の意味を考察します!
※個人の意見として受け止めてください!
ここがポイント!『悪ノ召使』の歌詞の意味
『悪ノ召使』の歌詞のポイント
王女と召使という立場に引き裂かれた双子の兄妹
兄の献身的な愛
自己犠牲
がテーマ
「君は王女、僕は召使」
「君は王女、僕は召使」
二人は双子でありながら
運命によって
異なる立場に置かれました
王女としての「君」(妹)
と召使としての「僕」(兄)
は同じ血を分けた存在です
しかし
王族の決定によって
二人の未来は分断されました
大人たちの「勝手な都合」で
運命は引き裂かれてしまったのです
「悪にだってなってやる」
兄は妹を守るために
「悪にだってなってやる」と決意します
妹のためであれば
何でも犠牲にすると言っています
献身的な愛です
そして物語の途中
自分が恋情を抱く「緑の少女」を
妹の命令で殺すことになり
彼自身も
心に深い傷を負いました
それでも兄は
妹のためにその命令に従います
兄の愛が
自己犠牲によるものだということ
妹に対して
とても強い忠誠心を持っていること
がわかります
「今日のおやつはブリオッシュだよ」
「今日のおやつはブリオッシュだよ」
妹が無邪気に笑います
彼女は周囲の苦しみ
彼女自身が引き起こしている
残酷な運命に対して
無関心なのです
彼女は無自覚に
他者を傷つけてしまっています
そして
兄はその結果を
すべて引き受けています
権力の無慈悲さを表した部分です
「僕らは双子だよ。きっと誰にもわからないさ」
最終的には
民衆が蜂起して
王国は滅びる運命にあります
革命です
この時に兄は
妹を守るために自らの服を貸し
逃亡させます
その時に
「僕らは双子だよ。きっと誰にもわからないさ」
と言います
兄は妹を庇い
身代わりとなることで
死を迎えることを覚悟しているのです
自分の命を差し出すことで
妹を救おうとするという
究極の自己犠牲シーンです
「もしも生まれ変われるならば」
「もしも生まれ変われるならば その時はまた遊んでね」
最後の部分です
兄が
もし次に生まれ変わった時には
権力や運命に縛られない
普通の双子として
ただ一緒に幸せに過ごしたい
という希望を言っています
兄の悲しみと同時に
来世への期待が伝わってきます
まとめ
『悪ノ召使』の歌詞の意味を考察しました
運命に引き裂かれた兄と妹の
中世風の物語によって
愛と自己犠牲
運命に抗えない無力さ
そして権力の不条理
というものを表現した歌でした
兄は妹を守るために
自らを犠牲にし続けます
その結果
「悪」とされる行為さえも引き受けます
献身的な愛ですが
悲劇です
そして最後には
彼自身がその犠牲者となります
一方の妹は
無邪気に振る舞っています
権力に踊らされているのかもしれません
それを自覚していないのです
この無自覚さは
兄にさらなる苦しみを与えます
しかし
それでも妹を守りたいと願います
家族愛の強さ
が感じられると同時に
愛の強さが
人を破滅させることもある
ということが伝わってきます
なかなか考えさせられる曲なのでは
と思います
※あくまで個人の意見として受け止めてください!